前節は、怒涛の追い上げを見せ、引き分けによる勝ち点を手にしたコンサドーレは、中3日でアウェー山形戦に臨みました。結果は1-0で勝利!早速試合を振り返りたいと思います。
今節のスターティングメンバー
前回の長崎戦の後半に投入され、動きの良かった中村選手がスタメンに復帰したことで高嶺選手がボランチで起用されました。また同じく途中交代で攻撃を活性化させた青木選手もスタメン復帰。バカヨコ選手、キムゴンヒ選手が2トップと新たな布陣になりました。

超あっさり試合展開の振り返り
お互いリーグでポゼッション率が高いチームということもあり、長崎戦のように後方からのビルドアップのやりあいで停滞する時間が続くのかなぁと思っていましたが、両者ともに強みにしている右サイドを軸に攻め込み動きのある展開になります。また、お互い前線へのロングパスの供給もありましたが、ピッチ上空の風の影響もあり、クリアされる流れが結構みられました。札幌の狙いで目立っていたのは山形のビルドアップに積極的にプレスを仕掛け、カウンターでしたが、これが結果的に55分のバカヨコ選手の得点につながりました。対する山形も、ロングボールやクロスから札幌のディフェンスラインのクリアの弱さを利用してチャンスを多く作っていましたが、決定力がなかったのが今回の明暗を分けた感じです。
気になった点
札幌の攻撃でよかったと感じたシーンは、3分のバカヨコ選手が奪ったボールが、ゴンヒ選手につながり、中央でパスを受けた青木選手のミドルシュート。相手GKにキャッチされはしましたが、こぼれ球を狙おうと近藤選手、荒野選手、中村選手の3選手が詰めていたのは、今シーズンこれまでみられない圧力を感じました。
新たな攻撃の展開で目立っていたのは、ディフェンスラインの中村選手が積極的に攻撃参加し、青木選手が中央でアクセントをする形。中村選手は推進力があり、左足から強いクロスも供給できるので見ていてとてもわくわくしました!今回はその裏を取られてしまうというピンチの場面はありませんでしたが、嗅覚鋭い高嶺選手や西野選手がうまくカバーしてくれることを今後期待してます。青木選手は視野が広く、試合を通して攻守に効いていました。コンサドーレはユーティリティ選手が多いといわれることもありますが、広い視野を持ってポジションを変えて臨機応変に立ち回れるのはチーム随一だと思っているので、是非とも調子をキープしてほしいです。
つづいて今回スタメンで初のコンビとなったバカヨコ選手とキムゴンヒ選手。バカヨコ選手が結構動くのと対照的に、ゴンヒ選手は前線で張るタイプ。先ほど触れた3分の得点機会の場面は、その良さが顕著に出ていたと感じます。ゴンヒ選手は前半7分のヘディングシュートの他に、ポストプレーも多くとてもよかったです。起点の位置が変えられる2トップのポストプレーはとても見ごたえがあったので、同時期用もありかなと感じました。
大宮戦の記事に書かせていただいた縦へのくさびがみれた51分の荒野選手、61分の青木選手のプレーは得点にはつながらなかったのですが、横パスやバックパスではないチャレンジしてのミスなのでとてもいいなと感じました。対する山形が見せた60分の縦パスの速攻は、得点の匂いが見えたシーンなので是非とも参考にしてほしいです。
守備で目立っていたのは、フィールドプレイヤーの帰陣の速さです。あまり深堀するほど文章を書けないのが苦しいですが、その意識づけが今回失点につながらなかったように見られました。
気になったのは、ディフェンスラインのクリアの弱さ・方向です。今回は風の影響もあったかと思いますが、ヘディングがうまくミートしていなかった感があり、弱さが目立ち、そのこぼれを相手に拾われていたようにみえます。またクリアも弱く、逆に相手にパスしているのではというのも見られたので修正してほしいなと感じました。強いキックは脚への負担もありますが、周りの選手などの声掛けも利用しながら、相手陣地に返すようになると相手の気迫を少しでも削げるのではないでしょうか。
最後に
ビルドアップするチームは、たった1回のミスで失点してしまうという、コンサドーレでも多く見てきたパターンでしたので、是非とも「人の振り見て我が振り直せ」でお願いします!
上位浮上のいい兆しが見えてきただけに、今後気になるのは怪我と警告数です。上位との対決の際に、出場できなくなるのは、勝敗に深くかかわってくるので、集中力を高めてつまらないイエローカードをもらわないように努めてほしいです。
あとは、後半途中出場する選手。岩政監督は、結果を出した選手をスタメン起用や次節にチャンスを与えてくれることも多いので、出場機会に飢えている選手は、日々のトレーニングからアピールしてください。
投稿が遅くなりましたが、本日はジュビロ戦です。
是非とも勝利を!