前節いわきFC戦では、先制したものの、後半に追いつかれてしまい、もったいないドロー決着となってしまいました。
ホームで迎えた今節富山戦は、前半終了間際に先制を許す展開となりましたが、後半途中に同点とし、アディショナルタイムに、青木選手の劇的なフリーキックで逆転勝利となりました！サポーターの熱の入った声援が勝利につながった素晴らしい試合でしたね。
当日はライブ観戦できなかったので、ディレイ観戦で振り返りたいと思います。
前節で気になった点・スターティングメンバー
いわき戦で気になったのは、追加点をとれなかったことににつきます。特にサンチェス選手がこれまでの出場機会で、なかなか試合にフィットしていない感が拭えません。バカヨコ選手のようなポストプレーなどボールを直接触れて味方を生かすプレーではなく、スルーパスなどから動き出しでボールを受けるプレースタイルにみえます。彼のダイナミックな動きを、近くで細かくかき回すようなテクニシャン系がセットになれば、よりプレーが活きてくるのではないかと思いました。現状そのようなプレーができるのは田中克選手なのかと思いますが、スピードがあるタイプではないので、近藤選手も機を見て中央にどんどん入ってきてほしいです。またサンチェス選手自身も縦への動きだけでなく、斜めの動きも加えるとおもしろいなと思いますし、後方からの比較的早めの縦パスもより必要になってくるのではないかと感じました。
攻撃時の素早い（小気味いい）サポートが現状の取り組むべき課題であると感じました。
というわけで、長々と書いてしまいましたが今節のスターティングメンバーです。前節と変わりません。
試合振り返り
今節はとにかく札幌の試合の入りがとても良かったです。欲を言えば前半20分頃までに見せてくれた多くの決定機が1点でも決まっていれば、もう少し楽な試合運びができたのではないでしょうか。対戦相手の富山が前節からスタメンを結構変えてきたこともあり、スペースが結構できていたのと、パスミスもあったのも起因していたと思いますが、これまであまり見られなかった見ごたえがある様々な攻撃パターンが出てきたのは今節の一番の収穫に感じました。
前半3分西野選手のシュートの場面。富山のゴール前からのキックをトラップした西野選手が、スルスルっと持ち込み田中選手を経由しての中央からシュート。田中選手の胸トラップがとてもおしゃれでしたが、パスをせず前進した西野選手のプレーはとても良かったです。欲をいえばシュート時のパンチ力がもう少しほしかった。
前半5分近藤選手のシュートの場面。ビルドアップ時のプレスをかいくぐり、家泉選手の縦パスで抜け出した近藤選手が右サイドからサンチェス選手にクロス。流れてしまったボールを回収し、枠を外れたもののシュートで終われたのは、良かったです。
前半8分の田中選手のシュートの場面。相手のクリアボールを高嶺選手がライナー気味にダイレクトで縦パス。それを受けたスパチョーク選手が素早いターンで田中選手に預け、ミドルシュート。5分の家泉選手と同様、後方からの手数の少ない攻撃をすると、相手のディフェンスラインも下がってくるので、今後もどんどん続けてほしいプレーでした！
前半13分のスパチョークのシュートの場面。相手のビルドアップを人数多くプレスを仕掛け、パスミスを誘い強烈なダイレクトシュート。
その他にも惜しいシーンが何度もあり、ゴールを狙う積極性を感じました。
その後、苦しい時間を耐えてきた富山がボールを持てるようになってくると、徐々にお互いがやりあってくる展開になってきます。また36分に中村選手が、負傷のアクシデントにより、ディフェンスラインのバランスが微妙に変わってきたことも相手にチャンスをより与えてしまったことは不運でした。
41分に先制点を許した場面は、ヘディングのクリアミス、さらに味方同士でお見合いをしてまったのを奪われての失点であったので、もったいなかったですね。
後半に入り、札幌は近藤選手や田中宏選手の両サイドから攻め込んでいきますが、球際で富山に防がれてしまいます。その中での56分青木選手の組み立てから生まれた田中選手のシュートはとても惜しかったですね。得点にはなりませんでしたが、相手を崩した素晴らしい場面でした。
60分頃に守備を固めてきた富山に対し、札幌はサンチェス選手からバカヨコ選手に交代。
67分、バカヨコ選手が反応し、同点ゴールを決めます。相手守備陣形が整わないところを見逃さなかった田中克選手の鋭いパス、スパチョーク選手のワンタッチの受け、それが富山の選手の足に当たったところをバカヨコ選手がしっかり反応し詰めた同点ゴールは、本当にお見事でした。
その後一進一退の攻防がつづく中、82分田中宏選手と交代した原選手が中央で得たフリーキックを92分青木選手が素晴らしい弾道で得点！
最終的に逆転勝利という試合内容でした。
最後に
いわき戦で気になったことが、今節で修正されてきたと感じ取れた一戦でした。また試合後の選手・監督インタビューの中で、前半終了後に選手間で意見のぶつかり合いがあったとの話があり、その気迫が後半のプレーにつながったんだなと改めて感じました。そういうプレーは、観ているサポーターへつながり、勝てる雰囲気がよりつくられるんだろうなと改めて思った一戦でした。
次節の鳥栖戦に向けて、いいところ・だめだったところを分析して、連勝してほしいです！
